2009年8月22日土曜日

ヘンな鉄道(蒸気機関車編)

 自動車はハイブリッドや電気自動車が、本格的な普及段階に入ってきつつあります。
電化されている鉄道でもさらに省電力への挑戦が続き、非電化路線ではJR東日本が
ディーゼル電気ハイブリッド車輌(キハE200型)の投入が始まっています。

 日本ではというより、世界でも観光用以外ほとんど使われなくなった蒸気機関車ですが、
鉄道黎明期から発展を支えていただけに、各種の改良とともに珍車が誕生しています。

 石炭を燃やして煙をもくもくと言うイメージですが、蒸気が十分確保できれば、燃料は
何でもいいわけです。で、よくある例がオイル焚き。もっぱら重油を使用します。
国鉄の場合、石炭だけでは火力(=出力)が確保できないときに、重油も燃やす重油併燃が
採用されていました。
 森林鉄道では薪、製糖工場の専用線ではサトウキビの搾りカスが使われていた例があります。

 蒸気機関車は蒸気の圧力でピストンを動かし、車輪の回転運動に変換して走ります。
必要な圧力を持った気体なら動く!というわけで、圧縮空気を詰め込んで走る、
無火機関車が登場します。炭鉱や化学工場など火気厳禁な場所で使われました。
さらに化学反応で圧力気体を発生するものまで登場しました。
 蒸気が発生するのなら原子炉でもいいんじゃね?というアイデアもありましたが、
実例はありません。

 実在した中で、極め付きの珍車がスイス国鉄(SBB)E3/3型でしょう。簡単に言うと、
電気湯沸し式蒸気機関車です。御用とお急ぎで無い方は画像検索してください。
第二次世界大戦中の石炭入手難に対応するために作られたといわれています。
スイスは土地柄、水力発電が中心なので、こういう発想が出来たのだと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿