2009年5月28日木曜日

写真感材発達史

デジタルカメラが圧倒的な勢力になりました。自分でもまとめておかないと忘れてしまいそうなので、
少しづつアップしてみます。

「カラー写真の発達概要」

印画への手着色
 白黒の画像へ絵の具を用いて手作業により着色する手法。 
日本では、横浜在住の外国人が記念に買い求めたものが世界に流通したことから、
一部は「横浜写真」と称されている。

原始的なカラー撮影(注:カラープリントを得るのは別の技術)
 三色カメラ(1900年前後)
  三色分解露光を手早く行えるように作られた乾板とカメラの統合システム。
   ※動体の撮影は構造上不可能
 レンチキュラーカラー写真(独Agfa、米Kodakほか)
  撮影レンズに三色の縞状フィルターを取り付け、フィルムに密着したレンチキュラーレンズによる
  微細な縞状の分解露光を与える方式。
   ※撮影と映写に専用フィルター必須
 着色粒子スクリーン法(1907年仏Lumiereほか)
  着色粒子によるモザイク状カラーフィルターを乳剤に設け、撮影と鑑賞を行う。

現像システムと統合したカラー撮影方法の進展(撮影において特別な機材を要しない) 
 感材メーカーが現像所を設置することで、普及に成功。ただし、一国でも多くて数箇所の
 設置にとどまることが多く、仕上がり時間の問題もあり、本格的な普及は1950年代から。

 コダクローム(外式カラーリバーサルフィルム)
  1935年16mm映画用フィルムを発売。翌36年にスチル用135発売。
 アグファカラー(内式カラーネガフィルム)
  1934~36年
 さくら天然色フヰルム(外式カラーリバーサルフィルム)
  1941年発売