2009年7月17日金曜日

早すぎた製品化

 学生時代のバイト先の社員から貰ったもの。社員旅行のゲームだか福引だかの景品で、使わないから鉄道好きの布袋君に上げようと言うので、戴いてまいりました。






『東京電車博士 ちかてるくん』:オリエント時計株式会社




 ポケコンのような見た目。電卓機能(説明書では計算機機能)と、メモ機能を持っていますが、売りはなんと言っても東京の地下鉄ほかJR、接続私鉄のルート検索機能です!!
 ナビ機能と名前は変わりましたが、この重宝な機能の起源とも言えるマシンです。 電源を入れてみましょう。

え~なになに

『ココハ ナニエキテ゛スカ?』


 説明書の製品仕様によると

 1 回 路 素 子 : 8ビット CMOS CPU 

 2 記 憶 素 子 : 256K ROM 1個 64K RAM 1個使用

 3 表 示 素 子 : LCD 16文字×2行

…以下略…

・・・・( ゚д゚)ポカーン
1988年ごろの製品だとわかっています。持ち歩けるサイズと重さで努力したのだと思います。

 さて、このマシンの最大の問題は、路線の延長などの変更があった場合、データを変更する手段が無いということです。Niftyのサービスは開始されていましたが、製品価格のアップといつまで続くかわからない情報提供を嫌ったのでしょうか、アップデートサービスもなくこのマシンは販売されました。標準小売価格¥13,800で。
 社会全体の技術が発想を合格点に達成させるほど成熟していなかったのが悔やまれます。オリエント時計株式会社コンセプト商品事業室はそれに気がつかなかったのでしょうか
 よっぽど売れなかったのか、いくら検索してもこの商品に関する情報がヒットしませんでした。まさに幻のモバイルマシンとなりそうです。