道路灯の明かりもだんだん少なくなり、半睡の脳では快調なエンジン音以外を感じなくなりました。
これでは周りの人の迷惑になるので、身動きできません。どこだか確かめられませんでしたが、
20分ほどの休憩と1時間ほどの休憩が、それぞれ一回ありました。休憩と断じるのは間違っている
かも知れません。約1時間の停車は4:00過ぎまで続きましたから、郡山駅到着への時間調整だとも
考えられます。寝たり起きたりを繰り返して4:47分郡山駅到着。朝の冷気が目を覚ませてくれました。
早朝の郡山駅
郡山駅には夕方に戻ってくる予定ですので、着替えなどをコインロッカーに預け、駅前のコンビニで
朝食を買ってから、5時半に改札口を通過しました。いよいよ2日に渡る鉄道旅行のスタートです。
水郡線の主となったキハE130型はすでにアイドリングを開始して、乗客を待っていました。
いつもお世話になっている東海道線や横須賀線のE127系やE231に乗っているような錯覚を覚えますが、
ローカル線に古びた車輌を求めるのは、身勝手かもしれません。
ホームのベンチで朝食のサンドイッチを食べていると、各線の始発列車が並びだしました。
磐越西線始発の会津若松行き(左)と、東北本線始発の福島行き
あかべこをモチーフにしたマスコット「あかべぇ」の電車は、夕方にお世話になります。
水郡線620D列車は6:06定刻どおり郡山駅を発車。なんなんですかこの加速度は!加速Gで
体が傾くのがはっきりわかります。地元京急の800型電車に乗っているような気分です。
安積永盛まで線形の良い東北本線をぶっ飛ばし、いよいよ水郡線へはいります。水戸と郡山を
結ぶので、水郡(すいぐん)線ですが、正式には水戸~安積永盛が水郡線です。
濃密な緑。森と少し黄色味を帯びてきた水田の中を強力な新鋭気動車は軽やかに走ります。
夏休みが終わった学校があるのか、学生の乗降を何度も眺め、福島茨城県境の渓谷美を眺めて、
緑の濃さに圧倒されました。
7:58常陸大子着。水郡線の主要駅の一つとして車輌基地と美しい風景に囲まれた駅です。
計画では、ここで途中下車して一本遅らせても構わないことになっています。一時間半を有効利用できる
自信はありますが、12分間で気分転換できたので、そのまま乗り続けることにしました。
水戸に近づくにつれ、水戸の生活圏に入ってきたのでしょう。立客が出るほど混雑し始めたところで、
9:09上菅谷に到着しました。水戸~上菅谷~常陸太田は既に乗車済みですので、これで水郡線完乗です。
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